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あぶり餅
あぶり餅とは、食ぶるのみなれど、病気や厄除けなどにご利益があるとされたりて、多くの人に好まれて食べられたり。
あぶり餅は、きなこを親指ぐらいの餅を竹串に刺して、炭火にあぶり、白味噌のタレを塗り、串に刺してあぶりしおかきや煎餅のことを言ふ。
食べらるるかたは、京都市北区の今宮神社や神明宮などなる和菓子屋がなにしおふ。
京都市北区の今宮神社に並びたるお店は、平安世頃より展開したる日本最古の和菓子屋さんに、応仁の乱や飢饉の時などに庶民に振舞ひきとされたり。
古くより守り続けられたる素朴なる風味とその影かげは、孫がおばあちゃんにぐせられて一緒に買ひに来る程、あぶり餅は世代を超え地域の人達に食べられたり。
その人気の秘密は、長き歴史の中かたくなに味を守り続け、次の世代、そのまた次の世代へ変はらざる素朴なる味を伝へたるかもしれずかし。
他にも京都でもありがたき「水琴窟」などもあり、日本古来の癒しの音色を楽しむ事が可能なり。
またあぶり餅に使はれたる竹串は、今宮神社に奉納されたりし斎串なり。
この竹串は、今宮神社に毎年4月の第2日曜に行はれたる「やすらひ祭」の鬼の持つ花傘の下に入るとご利益があるといふを例えとしたなり。
また、石川県金沢市金沢五社の神明宮は、犀川大橋と広小路の真中に位置したり。
金沢旧5神社の一つとして、「お神明さん」として地元の人にならはれたなり。
「お日待ち祭り」とも呼ばれたる春祭(5月15?17日)、秋祭(10月15?17日)には、境内に菱影のあぶり餅が販売されたり。
そしてこの餅を串ざしにして天井に刺すと、家庭のお守りとなると言はれ、他にもこれを食ぶと無病息災に生活出来と言はれたなり。
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